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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

「いちばんやさしいグロースハックの教本」読んだ

サービスの成長について少しだけ理解を深めたくて読んだ。

この本では、サービスを成長させるためにはどのようなことを行えば良いか、具体的な例をあげながら紹介している。いわゆるバズワード的なグロースハックの解説というよりも、きちんとサービスの成長を考えるようなものになっていてよかった。


この本は次のように具体的に、まずこうやってみましょうと提示されているところが良いと思った。書かれている内容を参考にして、まず手を動かしてみて自分の知識に変えていくというのがスムーズにできそう。

  • 施策はActivation, Retention, Referral, Revenue, Acquisitionの順に行う
  • 成長のステージごとに施策を変えるため、「いまいる成長のステージをしるチェックシート」が用意されている
  • KGIを決めるため、グロースステージごとのKGIの決め方チェックシートが用意されている

また、どのようなKPIが良い指標なのかというのが言語化されているのも良かった。良いKPIとは、1.行動につながる指標で、2.理解しやすく、3.期間ごとに比較できるものであるそうだ。例えば、単に総PV数というKPIだと、施策を考え出しにくいが、登録初日ユーザーの投稿率なら考えやすい。また、シンプルなKPIでなければ他の人が付いてきてくれない。そして、登録初日ユーザーの投稿率であれば、異なる期間でも同じように比較できる。


このようにグロースハックの基本を2時間くらいでサクッと学ぶことができるので、そのような施策に取り組もうとしている人は読んでみるとと良いと思った。他にも同じような話題として、次の記事を見つけたので参考になりそう。

読書メモ

以下は自分の読書メモです。

  • 先にコップの器を大きくする 359
    • ユーザ体験を最大化してから、その後のリテンションを改善する
    • まずアクティベーションからやろうみたいな感じ
  • グロースハックは、まとめ役、エンジニア、デザイナの3人で行う 438
  • AARRR 519
    • ユーザ獲得し
    • そのユーザーにサービスの価値を感じさせ
    • 繰り返しサービスを使ってもらい
    • 友人を紹介し
    • 課金をしてもらう
  • ARRRAモデル 543
    • 施策の順序は、ユーザ獲得を最初にやるのではなく、Activationから行い、最後にユーザ獲得施策を行う方法
    • まずは「ユーザー体験の最大化」を
  • ARRRAモデルとリーンアナリティクス、グロースピラミッド、顧客開発の共通性 627
  • いまいる成長のステージを知るチェックシート 651 ☆
  • ARRRAのサイクルはユーザー規模ごとに1周させる 666
    • 規模ごとにやるべき施策は違うため
  • アクティベーションとはユーザーがサービスに価値を感じること 677
    • 以下の2ステージある
    • 1. そもそもサービスに価値があるのか(Problem/Solution Fit)
    • 2. その価値をサービスの初回利用時にユーザーにしっかりと伝えられているか(ユーザーオンボーディング)
    • 2のためには、ユーザーが最初にサービスに触れる時に、「最高の体験」を提供しなければならない
  • グロースサイクルの全体の流れは5ステップ 1007
    • 1. 達成すべきKGIを設定
    • 2. KGIを達成するための改善箇所を分析し見つける
    • 3. その改善箇所に関してKPIを設定
    • 4. 施策の洗い出し・選択・実行
    • 5. 施策の結果、KPIとKGIが達成できているかを確認する
  • KGIを決めるためのグロースステージチェックシート 1016 ☆
  • 改善箇所の分析のときは、望ましい状態を達成しているグループと、達成できていないグループの二つに分け、それぞれの共通点を洗い出すとよい 1037
  • 発見した分析結果は、発生頻度(母数ユーザー数に対してどの割合でその現象が起こっているか)、インパクト(その現象の改善によってどのくらい効果があがるか)の2軸で考え、整理すると良い 1074
  • 良いKPIは、1.行動につながる指標で、2.理解しやすく、3.期間ごとに比較できるものである ☆
    • 単に総PV数というKPIでは施策を考え出しにくいが、登録初日ユーザーの投稿率なら考えやすい
    • 登録初日ユーザーの投稿率なら、異なる期間で比較可能
  • リテンション施策をするときは、時間が経ってもユーザーが残存している、つまりグラフとして高止まりの状況を作れているかを注視しておく 1370