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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

2024-01-01から1年間の記事一覧

ユーザーインタビューの具体的な方法を知る - 「ユーザーインタビューのやさしい教科書」を読んだ

ユーザーニーズを理解する手法を学ぶ - 「はじめてのUXリサーチ」読んだ - $shibayu36->blog;に引き続き、定性的な意見を集める手法を学んでいる。今回は「ユーザーインタビューのやさしい教科書」を読んだ。 ユーザーインタビューのやさしい教科書作者:奥泉…

オーバーエンジニアリングしないために心がけていること

オーバーエンジニアリングしてしまうという悩みがあって困っている、そのうち必要になるのではないかという気持ちになって無駄に抽象化して頑健にしてしまう。じゃあ素朴にやればいいのかというと、例えばDBスキーマみたいな要素は素朴になってはならないと…

ユーザーニーズを理解する手法を学ぶ - 「はじめてのUXリサーチ」読んだ

最近、ユーザーのニーズを理解して定性的な意見から施策の優先度をちゃんと決められるようになりたいと思っている。そこでUXリサーチについて学習しようと決めた。そこでまずは「はじめてのUXリサーチ」を読んだ。 はじめてのUXリサーチ ユーザーとともに価…

サービス開発の施策に納得できない時にエンジニアができるアクション

サービスの開発をしていてPMから施策案が出てきた時、ソフトウェアエンジニアとして施策案が本当にユーザーのためになりサービスの成長につながるか納得できないことがある。 このような時にただ文句や愚痴を言っても何も始まらない。エンジニアからも何らか…

画面リニューアルの時には本番データを使ってモックを作れるFigma Google Sheets Syncが便利

最近画面リニューアルの仕事をした時に、本番データを使ってモックを作れるFigma Google Sheets Sync Pluginを使い、非常の便利だったのでまとめる。 画面リニューアル時のよくある失敗 何らかのユーザー体験を満たしたく画面リニューアルを計画することがあ…

価値が出るポイントまで一気に進めてから次のタスクに取り組む

以前同僚から、いくつかのプロジェクトやタスクを持っているときにどう進めると良いかという質問を受けた。僕はその時、価値が出るポイントまで一気に進めてから次のタスクに取り組むようにしていると答えた。この話についてブログに言語化してみる。 良くな…

開発生産性カンファレンス 2024を堪能してきました

dev-productivity-con.findy-code.io 自分の所属しているクラスター社に相談したところお金を出してもらって参加できることになったので、開発生産性カンファレンス2024に行ってきました。自分が開発生産性に非常に興味が強いため各セッションすべて興味深く…

git grepの結果をfzfで絞り込んでエディターで開く

エディター側でなくCLI側でgit grepするのはいろんなオプションを渡せて便利だ。たとえば --and や --or でいろんな条件で絞り込んだり、-C オプションで周辺の行も一緒に見ることもできる。 一方でCLI側でのgit grepでは、エディター側をさっと開きにくいと…

データ分析の基本の因果推論を学ぶため、「原因と結果の経済学」を読んだ

データ分析をやっていると、ある施策の効果検証をすることが多い。効果検証では、ある施策Aが仮説通りにある指標Bを変化させられたのかを検証したい。これはつまり「ある施策Aの実施」と「ある指標B」が因果関係にあるかを推論したいと言い換えられる。 この…

「DMM.comを支えるデータ駆動戦略」読んだ

データ分析を学びたいシリーズとして読んだ。 DMM.comを支えるデータ駆動戦略作者:石垣 雅人マイナビ出版Amazon この本はプロダクト作りにおけるKPI分解から施策決定、施策振り返りから次の施策へ活かすなどのリーンおよびアジャイルな開発の一連の流れをデ…

「達人に学ぶSQL徹底指南書」読んだ

最近データ分析をしていて複雑なSQLを書き始めた結果、SQLの概念が理解できてなくて上手くクエリを書けないことに気づいた。そこで概念を理解するために「達人に学ぶSQL徹底指南書」を読んだ。 達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなた…

データ分析設計を知るために「本物のデータ分析力が身につく本」を読んだ

最近仕事では機能開発ではなくデータ分析の仕事をしばらくやっているのだが、同僚から「本物のデータ分析力が身に付く本」というムックが良かったと聞いたので読んでみた。 本物のデータ分析力が身に付く本 (日経BPムック)作者:河村 真一,日置 孝一,野寺 綾,…

データ指向アプリケーションデザイン 第Ⅱ部 分散データを読んだ

データ指向アプリケーションデザイン 第I部 データシステムの基礎を読んだ - $shibayu36->blog; の続き。今回は第Ⅱ部を読んだ。長いし難しいが勉強になる。 今回はクオラム、並行操作の検知、パーティショニングとセカンダリインデックス、スナップショット…

データ指向アプリケーションデザイン 第I部 データシステムの基礎を読んだ

今更ながらデータ指向アプリケーションデザインを読んでいる。第I部 データシステムの基礎まで読んだ。とにかく面白くて良い。 自分は「3章 ストレージと抽出」がもっとも面白いと感じ、とくにSSTableとLSMツリーというシンプルなアルゴリズムで多くの問題を…

MySQLのREPEATABLE READとREAD COMMITTEDのロック状況をdata_locksから観察する

前回MySQLのREPEATABLE READとREAD COMMITTEDの違いを知るために色々試した - $shibayu36->blog;という記事を書いたところ、yoku0825さんにMySQL 8.0以降だとperformance_schema.data_locksが使えると教えてもらったので試した。 ちなみに、後ろからロックが…

Action Graphを使ってGoのpackageごとのビルド時間を可視化する

Goのパッケージごとのビルド時間を計測したいんだけど (どのパッケージのビルドに何秒かかってる、とか見たい) どうしたらいいのか、ちょっとググってみたけどランタイムにおけるパフォーマンス測定の話題ばっかり出てくる— うたがわきき (@utgwkk) February…

MySQLのREPEATABLE READとREAD COMMITTEDの違いを知るために色々試した

MySQLのトランザクション分離レベルについてふんわりとした理解しかないなと感じた。もう少し理解するために、とくにREPEATABLE READとREAD COMMITTEDの違いを手を動かして色々確認してみた。 以下の記事を参考にした。 [RDBMS][SQL]トランザクション分離レ…

Goで関数の引数に、union型っぽくstruct Aもしくはstruct Bのどちらかを受け取れるようにしたい

Goで関数の引数に、struct Aという型もしくはstruct Bのどちらかを受け取るということをしたかった。interfaceをちゃんと切ってそれに必要なメソッドをAとBに実装することで実現できることを知った上で、あまり丁寧にそういうことをせずにやりたい。 色々調…

本の内容が頭に入ってくるのは結局は知見まとめノートを作っている時

最近は読書のやり方を変えてみたら知識の吸収速度・引き出し速度が上がった話 - $shibayu36->blog;に書いているやり方で読書をしている。こういう流れだ。 (1)学びたいと思った知識が書いてありそうな本を2~5冊選ぶ (2)1冊ずつざっくり読みながら、面白かっ…

YAPC::Hiroshima 2024にクラスター株式会社としてスポンサー参加しました #yapcjapan

毎年恒例YAPCに行ってきました!いやー今回も楽しかったですね。いろんな種類の発表もあり、久しぶりの人や名前は知っているけど話したことない人ともたくさん関われました。スタッフの皆さん、こんな楽しいカンファレンスを開催してくれてありがとうござい…

文化による知覚・認識・行動への影響を知る - 異文化理解力を読んだ

異文化理解力という本がおもしろいと聞いたことがあり、興味があったので読んだ。想像以上に面白く夢中になって一気に読んでしまった。 異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養作者:エリン・メイヤー,田岡恵英治出版Amazon こ…

Googleスプレッドシートで特定の列ヘッダー名を持つ1列を読み込む

別シートからQUERYなどの関数を用いて読み込みたいことがある。この時 =QUERY(..., "select A, C", 1)のようにAやCのような識別子を用いて読み込める。この方式は簡単に別の場所から読み込めるため非常に便利に使える。 一方でマスターとなっているシートで…