投資の勉強の一環として読んだ。
この本はお金を殖やすための基礎知識として、
- 年金や保険
- 所得・手取りの方程式
- お金を殖やすための変数
- 金融の基礎知識
- 借金の基礎知識
などを教えてくれる。投資の実践についてはそこまで教えてくれないので、実際どのように投資すればよいかはこの本を読むだけでは分からないけど、その前段階として知識をつけるという意味で役立つと思う。
いくつか方程式があって、確かにそれを見ると参考になると思うので軽く書いてみる。
一つ目は手取り収入の方程式。
- 給与 - 経費 = 税引前利益
- 税引前利益 - 税・社会保障費 = 純利益(手取り収入)
これは何を表しているかというと、給与からまずは経費分だけ控除され、その利益に対し税金や社会保障が更に引かれ、残ったものが手取り収入になるというもの。実際振り込まれるのは手取りの収入なのでそれしか見なくなりがちだが、この方程式を見ると、自分の給与総額から何が引かれているかきちんと意識すべきだなと思う。
また資産形成の方程式もある。
資産形成 = (収入 - 支出) + (資産 x 運用利回り)
月の収入から支出を引き、それに現在持っている資産と運用利回りをかけたもの全体が資産となるということだ。これによれば資産を増やしたければ、けっこう単純な考えになる。つまり、
- より多くの収入を稼ぎ
- より少ない支出で生活し
- より高い利回りで資産を運用する
ということだ。まあ納得。
他にもお金もちになるためのルールというのもあって以下の5つをしていきましょうということだった。
- 金持ちになりたければ、まずは収入を増やしなさい
- 金持ちになりたければ、支出を減らしなさい
- 金持ちになりたければ、リスクを取りなさい(投資)
- 金持ちになりたければ、税金を払うのをやめなさい(節税)
- 金持ちになりたければ、家系のバランスシートをつくって自分の資産と負債を管理しなさい
このように単純なことなのだけど、いろいろ参考になることが多い本だった。投資で殖やすというのを考えるのもいいけど、結局は給与をきちんとあげて収入を増やし、無駄なお金の利用の仕方をしないように支出を減らし、その上で残った分をうまく投資に回すということが重要なのだなと思う。また税金や保険料の対策になるような確定拠出年金やNISAなどは積極的に利用することにより、より有利にお金を増やせるのだなと感じた。
そろそろ基礎知識は良いかなと思ってきたので、次はもうちょっと実践的な本でも読むかという気分になっている。以前のエントリーでおすすめされた以下の本を読もうと思った。