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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

「OKR シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」読んだ

読んだ。OKRのエッセンスについて短時間で学べたので良かった。前半にOKRを導入したら一回失敗して、その後やり方を変えたら成功したという小説仕立てのストーリーがあり、失敗する理由と成功する理由を実感を持って学ぶことができる。その後、後半ではOKRのフレームワークについての詳細の説明があるため、前半の具体例と紐付けて理解することができた。

印象に残ったのは、OKRと人事評価を密接に結びつけるなという話と、導入するときは必ず一度は失敗するから小さく始めろというところかな。

この本ではOKRでの目標設定と、人事評価を密接に結びつけるなと書いてあった。それ自体はある程度納得できるが、その場合評価制度の中のレーティングの役割はどこに持たせたら良いか悩むなーと思った。上司が部下の給与をある程度の裁量を持って決めるようにすると、OKRが評価に関わらなくてもうまくレーティングできそうかな?もしくは成果による評価割合を減らし、会社の行動指針やスキルでの評価を重めにするとかの方法も考えられるかもしれない。

導入ガイドも書いてあったけれど、もし導入するなら必ず一度は失敗するので、特定チームに適用するなど小さく始めると良いと書かれていた。どんな取り組みも小さく始めて早く失敗するのが大事だよなと再認識。

OKR勉強になりました。OKRすごくいいなーと思いつつ、MBOの制度が浸透している状況でOKRにシフトしていくのどうしたらいいかな〜と思ったのであった。

読書ノート

* OKRの基本 1347
	* Oは人を鼓舞するような定性的なもので、かつ期限付き(3ヶ月)、
	* KRは定量的な測れるものを3つ。ただし達成できるかどうか半々くらいに
* OKRは毎週の定例に組み込み、自信度を50%に調整し続ける 1431
* OKRの実行を習慣に 1519
	* 毎週月曜にOKRをチェックする。今週の優先事項3~4つ、OKR自信度状況確認、健康・健全性指標の確認
	* 金曜はウィンセッションで出来たものを褒め称え、モチベーションを上げる
* OKRを決めるときの問いかけ集 1604
* KRはポジティブになるようにする 1629
* チームOKRを作る際に、メンバーに先に自分が考えるチームOKRを考えてもらうと、自分ごと化される 1650
* OKRの本質は継続的な学びのサイクルなので、達成できなかったらその理由を学び、達成できすぎてしまったらもっと厳しいゴールは何かを考える 1668
* OKRの最初の挑戦は必ず失敗するので、失敗したときのリスクを少なくするアプローチを取る。例えば以下のものがある 1687
	* 全社のOKRを1つだけ決める
	* 全社の前に1チームでだけOKRを利用する
	* OKRを1プロジェクトで適用する
* OKRを使った週次情報共有フォーマット 1778, 1819
	* チームのOKRと自信度、優先タスクと達成されたか、来週の最優先事項3つ、リスクや障害、メモ
* よくある失敗 1820
	* 四半期のゴールが多すぎる -> ゴールは一つだけ、全従業員が覚えている明確なものに
	* Oに数字を入れてしまう -> Oは人々を鼓舞するような定性的な目標に。数字はKRで
	* 自信度レベルの設定を忘れる、追跡を忘れる -> 自信度を50%に保つことが大事。週次でも確認
	* 金曜日に厳しい話をしてしまう -> 金曜はあえて楽しくやったことを褒め合う。厳しいことは月曜に
* OKRを使ってゴールの持つ力を高めるには 1880
	* ゴールを達成したかが評価に密接に関わると、従業員は天井を低く見積もるようになる。なので評価とは切り離し、ゴールで可能性を最大化できるようにする
	* 成果の達成はリアルタイムで見ておく。さらにゴールは身近な存在にする。そうしなければみんなゴールを忘れ、方向がぶれたり、実行されなくなる。
* OKRの活用のヒントいろいろ 1927

builderscon tokyo 2018最高でした!

builderscon tokyo 2018に行ってきました。最高でした!トークも面白いネタが多かったのだけど、何より久しぶりに会う人と最近の困り事などについて雑談したり、ネット上でしか知らない人と新しく話せたりといったことが出来たのが本当に良かった。

YAPCから続くbuildersconは自分の中では一年に一回色んな人と話すことの出来る良い機会になっている。京都にいると、他の会社の人と話す機会も少ないので、自分の考えていることが本当にうまくいっているのか確信を持てないまま、悶々としながら仕事をしている。しかし、buildersconのような機会で色んな人と話すことで、それが一年に一回のベンチマークのようになっていて、この部分はうまくいってそうだけど、この部分はもう少しやれることがありそう、みたいなことが改めて考えられる。こういうところが最高だなーと思った。

buildersconは「コミュニケーションをする機会」というのを大事にしているように感じている。それがすごく良い。名札にアイコン画像とIDが書かれていることが、「あーネット上でよく見るあの人!」となって会話になるのが良い。HUBがある会場を使うことで、自然とHUBで会話が生まれるのが良い。懇親会/アフターパーティと、公式の懇親会が多いのが良い(しかも間に変に催しを用意していないので会話が途切れない)。とにかくこういう細かいところが非常に良いなと感じている。

こういう機会を提供してくれている運営のみなさん、本当にありがとうございます。また来年もあれば必ず参加したいと思います!

(最高の名札こういうやつ)
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「世界のエリートがやっている最高の休息法」読んだ

「超ストレス解消法」読んだ - $shibayu36->blog;ストレス軽減するためにやりたいこと - $shibayu36->blog;あたりの一環で読んだ。

この本はマインドフルネスについて書かれた本。マインドフルネス結構胡散臭さはあるけど、この本では脳科学と紐づけて語ってくれるので良かった。自分はこの本で書かれていた思考のループにいつもハマっているので、内容が参考になりそうだなと思った。

  • 脳はぼーっとしていても、デフォルトモードネットワーク(DMN)という脳回路によってエネルギーを消費し続けてしまう。このDMNは脳の消費エネルギーの60~80%を占めている。そのため脳を休ませるにはDMNの活動を抑える必要がある。
    • 例えばずっと同じことを悩んで思考がループしてしまっているとき、DMNの消費エネルギーは高くなる
    • 自分はいつも思考がループしてしまっている感覚があるので、めっちゃDMNの消費エネルギー使ってそう...
  • マインドフルネスは休息法の一つ。DMNの活動を抑えるトレーニングとして、マインドフルネスという手法が利用でき、それによって脳を休息させることが出来る