$shibayu36->blog;

クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

AIによる開発は楽しすぎるが、基礎学習が疎かになりそうで怖い

最近Claude Codeなどのコーディングエージェントによる開発が非常に便利になっていて、何か作りたいなと思ったら今までにないスピードで開発ができるようになった。自分だと https://github.com/shibayu36/mysql-schema-explorer-mcp はCursor AgentやClaude Codeでかなりの部分を開発した。

コーディングエージェントによる開発をいろいろ試して思ったことは、とにかく楽しすぎるということ。自分がこういうものが欲しいなと思ったら、今までにないスピードで魔法のようにできあがる。モノづくりという側面だけでプログラミングを見た時に、面倒な部分をすべてすっ飛ばしてどんどん作れてしまう。この魔法のようにできあがる体験はとにかく楽しい。

一方で、この楽しさは一種の麻薬のようにも感じる時もある。コーディングエージェントによる開発をしていると、ものすごいスピードで成果物ができて達成感を得られてしまう。短期的な楽しさが非常に強い。しかし成果物はできているが、意識をしておかないと、その成果物を実現するための周辺知識・技術をあまりにも何も理解できてないまま成果物だけできている状態になる。

結果として、「何かを作るための基礎知識」が身に付かない危機感を持った。このままでもしばらくはモノづくりはできるが、徐々にコーディングエージェントをうまく働かせるための自分の知識が不足していきそうだ。

この危機感から「コーディングエージェントによる開発」と「基礎知識の学習」をうまくバランスさせないとなと思った。しかも「コーディングエージェントによる開発」は楽しすぎるので、意志だけでバランスを取れない。仕事終わりの1時間は絶対に基礎学習をする時間にするなど、習慣化の原則にしたがって時間を決めてしまうといった工夫が必要そうだ。

こんな感じで、最近AIによる開発は楽しすぎるが、基礎学習が疎かになりそうで怖いと思ったことをもう少し言語化してみました。

余談