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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

京アジャで「EMこそClaude Codeでコード調査しよう」という発表をしました

京都アジャイル勉強会LT大会 #118 - connpassに参加してきました。LT発表の内容の密度が高く非常に楽しめました。特にコンフリクトの話が面白かったので、ぜひ資料を公開してほしいと思いました。また懇親会でも深掘りした話が出来て良かったです。また忘年会があるらしいので行ってみようと思います。

僕はせっかくの勉強会ということで「EMこそClaude Codeでコード調査しよう」という発表をしました。資料はこちら。

speakerdeck.com

以下書き起こしです。

EMこそClaude Codeでコード調査しよう

開発チームを持つEMは、他チーム・他職種から質問を受けることが多い

回答する時どうする?

  • 詳しそうなエンジニアに聞く
  • 自分でコードを読んでみる
  • Claude Codeやcodexを活用して調査する

質問が来たら、EMこそClaude Codeでコード調査することをおすすめ。

大前提: EMに質問が来る時の傾向

  • 6~7割の精度での回答で良いことが多い
  • 素早く大量に回答することが多い

コーディングエージェントと相性が良い

  • EMへの質問傾向とコーディングエージェントのコード調査は相性がいい
  • Claude Codeによる調査の特性
    • 完璧な調査は難しいが
    • 6~7割くらいの精度の高速なコード調査ができる

例: ブログの予約投稿って、その時刻ぴったり投稿できるの?

たとえば質問が来た時の最近の僕の調査の流れはこんな感じ。

  • (1) 調査するためのプロンプトへ調整する
    • ブログの予約投稿はどのような仕組みで実装されている?予約投稿でどの程度遅れうる?
    • 最初の腕の見せどころ。うまく質問に答えるための情報を得られる良いプロンプトを作る
    • 2~3分程度である程度回答が返ってくる
  • (2) Claude Codeへ質問を投げておく
  • (3) 調査結果をもとに実コードを見て正当性チェック
    • 現段階ではコーディングエージェントは堂々と全く違うことを言うことがあるので、最低限正当性チェックをする
    • 自分でチェックが難しければ詳しい人へ。調査情報で的確に再質問できる
  • (4) 調査内容を組み合わせて質問者に回答

工夫次第でコード調査精度も段違いに

3つの工夫を紹介。

  1. Thinkingモードで調査
  2. ディレクトリ構造などのドキュメントを必ず用意
  3. ダブルチェックしやすいCLAUDE.mdを整備

Thinkingモードで調査

  • ONにするだけで明らかに精度が上がる

ディレクトリ構造などのドキュメントを必ず用意

  • 全体の構造を教えて探索精度を上げる

ダブルチェックしやすいCLAUDE.mdを整備

  • 自分でダブルチェックしたい
  • 素早くチェックできるようにプロセスや証拠を必ず提示させておく

まとめ

  • コーディングエージェントは6~7割精度の調査が得意
  • 6~7割の精度の大量回答をするEMこそClaude Codeでコード調査しよう
  • 工夫をして調査精度も上げよう