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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

「渋谷ではたらく社長の告白」を読んだ

ビジネスを学ぼうシリーズ第4弾。今回は「渋谷ではたらく社長の告白」を読んだ。

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この本は以前「起業家」を読んだ - $shibayu36->blog;で紹介した「起業家」よりも前の話で、サイバーエージェントの設立から上場までについて書かれた本。その時の藤田さんの心情がよく表されていて面白かった。


僕の個人的な考え方では、起業するというのは目標でなくて、こういう事業をしたいから会社が設立されるものであるべきと考えていた。けれど、最近色々な本を読んでいるといろんな人が「会社を立ち上げる」ということ自体を目標にしているのを見て、少し考え方が変わってきた。藤田さんは「21世紀を代表する会社を作ること」を目標に掲げているが、事業は最初は全く考えてなかったりしていた。それらを見ると、「会社を作る」ということは世の中に自分がやってきたことを残すことであり、それ自体もやりがいがあり目標となりえるのだなあと感じる。

藤田さんの最初に考えていた「21世紀を代表する会社を作ること」という言葉は、最近のサイバーエージェントのIR資料を見ていてもずっと書き続けられているし、本当に初めて考えていたことをきちんと貫き通している。途中で心が折れて初心を変えてしまうというのはよくあるように思えるけど、ぐるなび「No.1サイト」への道を読んだ - $shibayu36->blog;で紹介した本で滝さんが言っていた、夢と執念を持続するを体現しているのがすごい。


また、ビジョナリーカンパニーや人を動かすは名著と言われているけど、この本の中でも藤田さんが影響を受けた本として紹介されている。自分の本棚の中でも積ん読リストに入っているので早めに読んでいきたい。

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