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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

「アドレナリンジャンキー」読んだ

読んだ。

この本はソフトウェアのプロジェクトにおけるパターンについて、いろいろ教えてくれる本。この本を読んで、あーあるあると思いながら読めると良い本なのだろうと思う。あんまり進め方が良いとは言えないプロジェクトに関わっていたり、炎上気味のプロジェクトに関わっている人には面白く読めると思う。逆に僕はそれぞれのパターンを読んでも、なるほどとは思えなかったので、そこまで面白くはなかった。


この本の中で一つ面白かったのは「マニャーナ」というパターン。説明文には以下のように書かれている。

すぐに動き始め動き続けなければ仕事が片付かない。そう認識できる時間枠を超えて期日が設定されると、切迫感がなくなり、行動しようとするモチベーションがうせる。

大抵の人の場合、切迫感を感じる期日というのは30日から90日の間らしい。これを超えると、いつかやれば良いと思ってしまい、すぐに行動するモチベーションがなくなってしまう。そこで大規模プロジェクトの場合、この期間に区切って、具体的な成果物を仕上げるように作業指示を出すと良いようだ。

この話から考えてみると、これがマイルストーンスクラムにおけるイテレーションの役割なのかなと思う。何らかの開発フローにはその開発フローになった元となっている基礎理論みたいなのがありそうなので、もし開発フローを改善するときはそのへんについて深く知っておいたほうが良さそう。そうでないとただフローを導入しただけで根本解決はできていないということが起きうると思った。


トム・デマルコの本、今回はちょっと合わなかったんだけど、前ピープルウェア読んで面白かったので、他の本も読んでみたいと思う。