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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

「玩具修理者」読んだ

角川セールで安く手に入ったので読んだ。けっこう面白かった。

この本の中には玩具修理者という話と、酔歩する男という話が二本立てで入っている。ホラー文庫というくくりなのだけど、両方共なんとなくじわじわ来る怖さという感じ。驚きの怖さみたいなのはない。

玩具修理者の中では、「生物と無生物の違いはなんなの?」という問いかけをしている部分が結構面白かった。どこまでなら壊れてても直せて、どこからは壊れてたら直せないの、みたいな。昔「生物と無生物のあいだ」という本を読んで面白かった記憶があるけど、どういう話になってたか忘れてしまった。また暇な時にでも読んでみたい。

酔歩する男というのは、タイムトラベル系の話なんだけど、またこれも独特な感じにタイムトラベルを定義してくるのが良かった。タイムマシンとかではなくて、そもそも時間は連続的ではなくて、人間に時間を連続的にとらえる能力があるだけだと定義して、その能力を削るとどうなるのか、タイムトラベルが出来るのではないかみたいな感じで話が進んだりする。最初はなんか訳の分からないおっさんが話し始めたという気持ちになるんだけど、徐々に徐々にその詳細が話されてくるのでけっこう面白かった。最後はけっこう後味が悪い。


なんか良い小説もっと読みたい。最近は面白いラノベにも興味がある。ラノベのおすすめあったら教えて下さい。