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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

子供の熱性けいれんを初体験した

すごく焦ったけど良い形で対応できたので書いておく。

状況

子供が40度近い熱が出たので小児科へ。インフルエンザA型の診断を受けて薬をもらう。自転車での帰り道に違和感を感じたので後ろを振り向いたら、子供がけいれんを起こしていて泡も吹いていた。

熱性けいれんのことも頭によぎりつつ、今まで体験したことなかったので自転車を停めてすぐに119連絡。呼吸を確認してくださいと言われたので確認すると大丈夫だった。けいれんが治っても意識は戻らなかったので救急車の到着を待つ。救急車の中でけいれんの様子を救急隊員に報告する。この時熱は40.6度まで上がっていた。受け入れ病院の電話を聞きながら1~2個から断られているのを聞いて、医療崩壊怖いと感じる。

病院に着いた時、反応は薄いが多少子供の意識が回復していた。けいれんの様子や意識の回復の様子から考えて、単純性の熱性けいれんだろうと病院が判断。けいれんを防ぐ坐薬を入れてもらい、しばらくしてから帰宅した。

経験と知見

素人の知見は怖いので熱性けいれんの詳細は病院のサイトを見てもらいたい。ただ自分の経験をまとめておくと参考になりえると思うので、書いておく。

  • 自転車で違和感を感じたら、すぐに見てあげることが大事
    • 自転車で違和感を感じた時、最初は子供が自転車で寝たときのいつもの重みを感じて、寝ちゃったのかなと感じた。しかし、細かく振動しているなど、いつもと何か違うぞという違和感を感じた。そういう時、直感を信じてすぐに見てあげることが大事
    • このときの直感を養うためには、いつも育児に関わる必要があるので、育児をしましょう
  • インフルエンザのけいれんはとくに怖いので、けいれんの様子を観察して覚えておくことが大事
    • インフルエンザでのけいれんは、重篤な症状の可能性もある。重篤かそうでないかの判断軸としてけいれん時の様子が大事なので、けいれん継続時間やけいれんの左右対称性を観察しておくことが大事なようだ
    • 熱性けいれんの初期対応はちゃんと医療機関のサイトを参考にしましょう。たとえば https://caps-clinic.jp/febrile-seizure/ とか
  • 対応は安全側に倒す
    • 熱性けいれんの知識は多少あったので、「救急車を呼ぶのは様子を見てから」みたいな文章が頭によぎった
    • しかし、これまで起きてなかったのにはじめて起きたこと、外で起きたことなどから、とにかく安全側に命が助かる方向の判断をした方が良いと考え、即座に119番連絡をした
    • その後に調べてみると、そもそも意識がしばらく戻らなかったし、インフルエンザきっかけという理由もあったので救急車呼ぶ案件っぽかった。安全側に倒して良かった
  • マインドフルネス瞑想をやっていたのが、緊急対応に意外と役に立った
    • けいれんを最初に見た時、正直めちゃくちゃ慌てていた。その状態で冷静に判断と対応をしなければならない
    • 自分は1~2日に1度くらい体調を整えるためにマインドフルネス瞑想をしているのだが、そのおかげか「慌てている自分」に早めに気づけて、「どういう精神状態でも呼吸をゆっくりすると穏やかになる」という知識もあった
    • 119番連絡している時もとにかく呼吸をゆっくりすることを意識したら、ある程度落ち着いて連絡できた

まとめ

熱性けいれんをはじめて対応すると本当に慌てますが、冷静にやっていきましょう...インフルエンザも流行していて怖いですね。

昨日はブログの予約投稿をしていたので、タイミング的に救急車に乗りながらブログを更新する人みたいになってて笑ってしまった。

認知行動療法についての自分なりのまとめ

最近、「マンガでやさしくわかる認知行動療法」読んだ - $shibayu36->blog;「認知行動療法による対人援助スキルアップ・マニュアル」を読んだ - $shibayu36->blog;で紹介したとおり、認知行動療法について学んでいた。自分の中で認知行動療法のイメージが湧いてきたので、自分なりにまとめておく。

自分は専門家ではないので、実際にやるときは専門家に相談したり、自分で本を読んだりしましょう。

基本となるモデル

  • 事実の受け止め方は、認知によって変化する(ABCモデル)
    • 状況 -> 自動思考 -> 反応(気分、行動)
    • 状況からそのまま気分や行動が決まるのではなく、状況から自分の解釈が挟まりその解釈によって気分や行動が生まれるという考え方が大事
  • 自分がどのように事実を受け止めているかを判断するために、状況確認シートを使うとよい
    • 状況 -> 認知・感情・行動・身体反応で整理
  • 自分がストレスを感じやすい状態になっている時、認知がバランスの取れていない極端な状態になっていることが多い
  • 認知・感情・行動・身体反応の中で、認知と行動は変化をさせやすい。感情と身体反応は変化をさせにくい。変化をさせやすい認知と行動を対象として改善を進める
  • 認知に働きかけることで、状況からストレスを感じにくいバランスの取れた考え方ができるような自分を作っていく
  • 行動に働きかけていくことで、ネガティブな気持ちになっている時に、ネガティブな気持ちのループになることを防ぎやすくする

認知行動療法の進め方

  • 状況整理 -> 状況観察 -> 考え方のクセを掴む -> 考え方を変化させる・行動を変化させる

状況整理や状況観察に使えるワーク

  • セルフモニタリング法
    • 就寝・起床時間、行動したこと、体調や気分を点数化したものなどで、それを一定期間(1週間・1か月など)続けて振り返ることで、客観的に自分の体調や気分の変化をの傾向を知る
  • 状況確認シート

考え方のクセを掴む

自分の考え方のクセを捉えることで、同様の思考になった時に、もう少しバランスの取れた考え方にしやすい。クセにはパターンがあるので、そのパターンを使うと整理しやすい。

  • 白黒思考: 状況を極端な2つのカテゴリーで考えてしまう
  • 過度の一般化: たったひとつの嫌な出来事があると、実際を遥かに超えて世の中全て同様と考える
  • 心のフィルター(選択的抽出): 全体を見ることなくたったひとつの嫌なことにこだわることによって、現実を実際より暗くみてしまう
  • マイナス化思考(トンネル視): 状況に対して、良い出来事を無視してしまうことによって、否定的な側面しか見ない
  • 結論の飛躍・心の読みすぎ: 現実な可能性を考慮せず、相手が自分に対して悪く考えていると早合点する
  • 結論の飛躍・先読みの誤り: 事態が悪くなると決めつける
  • 拡大視・縮小視: 自分の失敗を課題に考え、成功を過小評価する。逆に他人に対しては反対のことを行う
  • 感情的理由づけ: 例えば「こう感じるのだから、それは本当のことだ」と自分の憂鬱な感情を自分の現実認識が正しいという理由とすること
  • 「べき」思考: 自分や他人の振る舞いや考えに対して固定された思考を要求し、それが実現しないことを「最悪」だと考える
  • レッテル貼り: 極端な形の「過度の一般化」であり、ミスした自分や他人に対して、固定的で包括的なレッテルを貼ってしまう
  • 自己関連づけ: 何か嫌な事柄が起こった時、自分に責任がないような出来事に対しても自分のせいにしてしまう

考え方を変化させるのに使えるワーク

  • コラム法。3コラム、5コラム、7コラムなど
  • 暴露反応妨害法
    • 苦手なことに対して、別の選択肢を準備した上で、あえて苦手なことにチャレンジする。それによってスモールステップで、その苦手なことに慣れるようにする

行動を変化させるのに使えるワーク

まとめ

今回は認知行動療法を自分で学んだことを自分なりにまとめてみた。自分としては、5コラム法や行動活性化法があいそうだったので、ひとまずそれをやってみようとしている。

最初に言ったとおり、あくまで自分なりのまとめなので、実際にやりたいと思ったら専門家に相談したり、自分で本を読んだりしましょう。

参考文献

モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツが出版されました

最近妻が子育てに関する書籍を出版したので宣伝です。

この本は子育てで自分たち夫婦が「子供に伝わり、かつ自分たちもラクになるために、どうやって声がけしたら良いか」と悩んでいることを、モンテッソーリ教育の研究者である島村華子先生に質問して教えてもらうというコミックエッセイです。例えば、

  • 子供に伝わりやすい褒め方はどのようなものか
  • どうやったら子供も一緒に片付けをしてくれるのか
  • 保育園で起こった出来事を教えてもらうにはどうしたら良いか
  • 子供に一緒に遊んで欲しいと言われた時に、親はそんな気分じゃない時はどうすれば良いか

といった内容を教えてもらいました。

聞いた内容を実際に試したところ、もちろん育児において全てうまくいくということはなく、うまくいったりいかなかったりという状況ではあります。しかし、育児においては「少しラクになる」が精神的に非常に助かるため、以前と比べると子供とコミュニケーションをしやすくなったかなと感じてます。特に自分の家の場合は子供が保育園の出来事を多く話してくれるようになったので、育児の楽しみが増えました。

育児をしている人には書かれている内容がすぐに試せるものになっていて非常に役立つ内容だと思うので、良ければ買ってください!

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