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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

「新規事業を成功させるPMFの教科書」を読んだ

PMFってなんだろうと興味を持ったので読んだ。

この本で書かれている「PMFしたときは明らかにそれとわかり、PMFしているかどうか疑問に思っている時点でPMFしていない」というのは分かりやすいと思った。過去に携わったサービスで、PMFした・していないがパッと理解できる。

また、商品が売れていたとしても創業者が売っていたらPMFのシグナルとしては弱いというのも面白い。 創業者は人間力が高いため、創業者が売れる商品はPMF達成のシグナルとしては弱い。広告など紹介以外のチャネルで創業者以外のメンバーが売れる、が大事ということだ。

PMFを考える上で、バリュープロポジションという「自社が提供できて競合他社が提供できない顧客が求める独自の価値」を考えることが大事ということも学べた。ただしバリュープロポジションを考えるときは、(1)顧客が望んでいる価値、(2)自社が提供できる価値、(3)競合が提供できない価値の順で考えることが大事らしい。結局は「顧客の要求は何か」から始めることが大事とのこと。

他にも新規事業立ち上げの時は「ビジネス経験が10年程度あり」「その人が経験がある産業で」という条件が揃うほうが成功しやすいというのも面白い。結局いきなりアイデアで大成功するみたいなことはあまりなく、その産業のニュアンスを理解できて顧客理解が進んでいる人が成功しやすいということっぽい。

事業やサービスを立ち上げる上で結構耳が痛いことが書かれていて参考になったのでおすすめ。