そろそろマネジメント [エッセンシャル版]くらいは読まないとと思って読んだ。
マネジメントを取り巻くものについて網羅的にまとめている。起業とはなにか、事業とはなにか、成果とはなにかなどから始まり、経営学の部分や組織論、またトップマネジメントとミドルマネジメントの違いなど、マネジメントとはなにかについての背景知識が得られた。この本を読んでマネジメント周辺の様々なワードがわかったので、そこからさらに現在興味がある分野を掘り下げて行きたい。
現在の立場では今現在あたっている問題の部分しかすんなりと頭に入ってこなかったけれど、立場が変わるたびに読みたいと思う。
今回興味深かった部分は以下の二点である。
- あらゆるマネジャーに共通する仕事
- マネジャーの資質
あらゆるマネジャーに共通する仕事
マネジャーは、マネジメント以外のことに多くの時間を使い、自分の専門分野での仕事をしつつマネジメント業務をするようなプレーイングマネジャーとなるべきと書かれている。そのためマネジャーが行う仕事はそれぞれの分野によって異なるということになる。
しかしながらあらゆるマネジャーに共通の仕事があり、それは以下の五つらしい。
- 目標を設定する
- 組織する
- 動機付けとコミュニケーションを図る
- 評価測定する
- 人材を開発する
これらはそれぞれのスキルがどれか出来れば良いということではなく、これらの仕事の能力をすべて向上させることで徐々にマネジャーとして進歩出来るらしい。
全体的に実際どのような仕事なのかちゃんと把握はできていない。目標を設定する仕事はいろんな本にも書かれているので重要そう。組織するというのは、いまいちよく分かってないのだけれど、仕事がある時にそれをどう生産的にこなす生産体を作るかという能力なのだろうか。動機付けとコミュニケーションはいわゆるモチベーションの部分かな。評価測定は人事評価的な部分っぽい。人材の開発は教育の部分っぽい。それぞれもう少し掘り下げてみないと分からないので、この辺りもう少し勉強をしていきたい。
マネジャーの資質
この本の中に以下のようなことが書かれている。
マネジャーは、人という特殊な資源とともの仕事をする。人は、ともに働く者に特別の資質を要求する。
人を管理する能力、議長役や面接の能力は学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報酬制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである。
ドラッカーが言うには、マネジャーの根本的な資質というのは真摯さらしい。マネジメントに必要な真摯さの定義は難しいが、マネジャーとして失格とすべき真摯さの欠如に関しては書かれていた。以下の5つである。
- 強みよりも弱みに目を向ける
- 何が正しいかより、誰が正しいかに関心を持つ
- 真摯さよりも、頭の良さを重視する
- 部下に脅威を感じる
- 自らの仕事に高い基準を設定しない
この真摯さは、そこそこハードルが高いように思えるが、少なくとも意識していきたいと思う。特に自分自身は自信をつけるまでに時間がかかるので、「部下に脅威を感じる」という部分がちょっと怪しい。ここは自分の自信の無さが原因であり、自信が持てるほどのスキルをつけることが出来れば問題なくなるはずなのでなんとかしたい。