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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

リモートワークでは自己主張スキルが大事な気がしてきた

リモートワークをしていると特定のスキルを保有しているか否かで自分の成果や成長が大きく変わってくると感じてきている。その中の一つとして最近感じているのが自己主張スキル。


なぜそう感じるか。それは最近ローカルでの開発からリモートの開発になったことで、自分がメンタリング・ファシリテーションスクラム開発などをしている時に、非言語情報である表情や相槌、目線などの情報を使って良い感じに対処することが非常に難しくなったからだ。リモート会議だとミュートを多用したり人によってはビデオを切っていたりするので*1、言語情報以外の情報が全く入ってこなくなり、「良い感じ対処」のための情報量が圧倒的に不足するようになってしまった。例えば

  • メンターとして困りごと相談を受けている時間に沈黙が生まれると、理解していて沈黙しているのか、今考え中で沈黙しているのか、全く理解不能で沈黙しているか分からず、どう対処したら良いか分からなくなる
  • ファシリテーションをしている時に、意見を持っているけど言いたそうな人を見つけることが困難で、「〇〇さんどうですか」と発話を促すことが困難になった
  • スクラムマスターとしてタスクをアサインする時に、表情などから実はやりたい・実はやりたくないというのを見出すことが困難になり、本人のモチベーションに最適なタスクを割り当てづらくなった

もちろん今後リモート時代での良い方法は編み出されていくとは思うが、現時点ではマネジャー・ファシリテーター側で良い感じに回しづらくなってきている。


この現状を考えると、それぞれの人で自分の気持ちをリモートでも伝わるように全て言語情報にする、つまり自己主張をするスキルが大事になってきていると感じる。上記の例で挙げたようなことであれば

  • 相談をする時に、「なるほど、わかりました」「ちょっと考えてみます」「全く分からないです」をはっきり言う
  • ミーティング中にちょっとでも気になることがあれば、完全にまとまり切ってなくとも「ちょっと良いですか」と声を上げる
  • 次のタスクをもらう時に、「こういうことをやりたい」「このタスクは今後の成長を考えるとできればやりたくない」「今回はこのタスクをやってみるが、次回はこういうタスクもやりたい」などをはっきり伝える

こういうことが出来ると、マネジャーなどは本人の意思をキャッチしながら良い方法を考えることができ、結果的に本人が成果を出しやすく本人の成長にも繋がると感じる。


というわけで今回はリモートワークでは自己主張スキルが大事な気がしてきているということを書いてみた。他にも「ローカルでも大事だったけど、リモートだとさらに影響がクリティカルなスキル」というのは色々ある気がするので、見つけたら言語化していきたい。

参考: 最近リモートワークで参考にしている本

*1:それ自体はプライバシーの観点で仕方ないと思う