「エンジニアメンター制度の効果的な運用を目指して」という発表をEngineering Manager Meetup #5でしました
Engineering Manager Meetup #5で「エンジニアメンター制度の効果的な運用を目指して」という発表をしてきました。
自分も久々の発表で緊張しましたが、自分の頭をまとめる良い機会になりました。他の発表も学びが多く、とにかく濃いミートアップでした。このような機会を与えてくれた運営の方に感謝です。また機会があったら参加・発表したいです!
以下は発表内容のまとめです。
発表内容
アジェンダ
- はてなのチーム横断のエンジニアメンター制度とは
- 実際にどのような課題があったか
- どのように改善したか
- 改善施策により最終的にどうなったか
- 今回の施策を通しての気付き: マネージャ向けにも当たり前のことをする
イントロ
- 自分がマネージャっぽい仕事をしていると以下のような課題を感じることがあった
- 初めてマネージャになったけどまず何をしたらいいかさっぱり
- 目標設定、1on1、評価などをやっているけど手応えがない
- そもそもどうやって悩みや問題を解決していったら良いのか分からない
- マネージャスキルをどう身につけたらよいか分からない
- (Manager of Manager視点): マネージャスキルをどうやって横展開していけばよいのか分からない
- はてなのチーム横断エンジニアメンター制度でも同じ課題が存在した
- その課題をどう解決していったか紹介
チーム横断のエンジニアメンター制度とは
これです -> https://developer.hatenastaff.com/entry/2018/05/30/173000
実際にどのような課題があったか
- そもそも課題があるのか?の検証から始めた
- そのためにメンターをやっている人にアンケート
- アンケートの結果、メンターが手応えを全く感じておらず、やはり課題があるという結論になった
- 課題が残っていると、効果的にメンター制度が運用できない/メンターを増やせず組織はスケールしないと考え、取り組むべきであると結論づけた
- アンケートを分析すると、4つの課題に絞り込めた
- メンターとなった時、最初何をしたらいいかさっぱり
- どういうスキルを身につければよいか分からない
- メンター同士のつながりがなく、解決できない問題を相談できない
- メンティーの役に立っているのかが判断できず、メンターが手応えを感じてない
どのように改善したか
- 改善策を三つ実施した
- マニュアル、推薦書籍、そして導入会
- メンターグループ会
- フィードバックアンケート
- なぜこの施策が良いと考えたかや、どのように行ったかの詳細はスライド参照
改善施策により最終的にどうなったか
- 再度メンターにアンケートを送り、役割ごとの手応えや、施策が実際役立ったかについてアンケートした
- 役割ごとの手応えは、施策実施前にアンケートを送ったときより総じて向上した。施策の効果が出ていると実感
- 施策の役立ち度合いとしては、特にメンターグループ会とフィードバックアンケートの評価が高かった
- その他施策ごとの感想についてはスライドを参照
- この施策を実施してから一年後、メンター数も8人増員し、大体二倍程度に増やすことが出来た。スケールをすることが可能になった
今回の施策を通しての気付き: マネージャ向けにも当たり前のことをする
- 今回やった施策はメンバーにとっては当たり前のことばかり
- 当たり前のことをマネージャ向けには出来ていなかった。なんとなく大丈夫でしょと思っていた
- しかしまず当たり前のことをするだけでも効果があった
- 画期的なものの導入だけでなく足元の整備も同時に大事
- 今後もひとつずつ改善していきたい