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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

「デザインのデザイン」読んだ

読んだ。「クジラは潮を吹いていた」を読んだ - $shibayu36->blog;で話していたのと同様、他職種のマインドを知るために読んでみた。


全体的に面白くて1日くらいで読んでしまったのだけど、何が面白かったのかと言われるとあまり言語化できない。なんとなくデザイナマインドがあったらきちんと言語化できたのだろうか。


その中でも面白いなと思ったのが、この本に書かれている一部分の話。

ちょっと考えただけでも、感覚が五つに集約されるはずもない。たとえば、指先で微かに触れるようなデリケートな接触と、手のひらでドアノブを押すような感覚は同じ「触覚」と分類するには抵抗がある。

これを読んだ時に、これまでその分類に抵抗があるとそんなに感じなかった自分と、それに抵抗を感じるデザイナとの間で、若干の認識のずれというのがあるのだなと感じた。「人がどう感じるか」というところに焦点を当て、高い精度で観察し、感受性が高くなると、感覚というものが徐々に細分化されていって、感覚が五つというのに違和感を感じるようになるのかもしれない。


面白かったが、言語化できない。これに関してはちょっと悔しいので、デザイナとちょっと会話して、どういうところが面白いかについてちょっと話してみたい、そう思った本でした。あとこの本で紹介されていた陰翳礼讃という本も面白そうなので読んでみたい。