前回は履歴を使った作業についてでした。今回はリモートリポジトリを使った作業についてです。
1.gitで使えるプロトコル
gitでは、SSH、git、HTTP/HTTPSのプロトコルが使用できる。SSHはセキュリティ重視の場合に、gitは速度重視の場合に、HTTP/HTTPSはファイアウォールなどの制限がある場合に使う。これらを組み合わせることも可能だ。
SSHの場合、次のような接続の仕方になる。
user@server.com:hoge/hogehoge.gitユーザ名、サーバ名、リポジトリへのパスと言った具合だ。おそらくuserの後にパスワード指定も出来る。
gitの場合、次のような接続の仕方になる
git://server.com/hoge/hogehoge.gitサーバ名とリポジトリへのパスを書く。この場合、匿名での接続となる。
httpの場合、次のような接続の仕方になる。
http://server.com/hoge/hogehoge.git
2.リモートリポジトリのクローン作成
クローンの作成にはgit cloneコマンドを使う。どのリポジトリのクローンをとるか、という指定は上で書いたような指定方法を使う。
$git clone git://server.com/hoge/hogehoge.git
3.リモートリポジトリのpullとpush
リモートリポジトリから変更をとってきて同期するには、
$git pull (リモートリポジトリ名) (ブランチ名)で、リモートリポジトリの変更点を自分のローカルリポジトリにマージすることが出来る。
リモートリポジトリへ変更を送りたい場合は、
$git pushとする。git pushコマンドのみの場合は、そのリポジトリのリモートブランチに変更を送ると推測し、それを実行する。
$git push (リポジトリ名) (送りたいブランチ):(プッシュ先のブランチ)
4.リモートリポジトリの追加
リモートリポジトリに名前をつけることが出来る。以下のコマンド。
$git remote add hoge git://hoge.com/hogehoge.gitこれによって、
$git pull hoge HEADのようにして、変更を取得することが出来るようになる。