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乳幼児の身体の発達の仕組みを学ぶ - 「やさしく学ぶからだの発達」読んだ

自分の子供が身体の発達に苦労してまして(1才の時点でおすわりが出来ず、専門病院を勧められて通っている)、病院に行くにしてもその辺りの知識を前提として持っておきたいなと思い「やさしく学ぶからだの発達」という本を読んだ。

やさしく学ぶからだの発達

やさしく学ぶからだの発達

  • 作者:林万リ
  • 全国障害者問題研究会
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この本は横浜市総合リハビリテーションセンターの人たちが子供の身体発達について教えてくれる本である。どの時期にどういう動作ができた方が良くて、その動作が出来た方が良い理由はなぜで、その時期に気にする問題とその問題に対応する練習はどういうものがあるか、などといったことが時期ごとに書いてあるので非常に分かりやすかった。このような方式で書いてあるため、とりあえず自分がやっていきたいアクションというのも決めやすい。子供の身体の発達に悩んでいる人にはおすすめ。

この本の中で印象に残ったことは2点。

  • 3~4ヶ月の時期にうつ伏せ遊びをしておく
  • ハイハイ -> お座りの順で出来るようになったほうが良い

3~4ヶ月の時期にうつ伏せ遊びをしておく

この本によると、3~4ヶ月の時点でうつ伏せ遊びを多くしておくと体重を支えるための筋力やバランスの強化に繋がり、その後ハイハイやお座りにも良い効果を与えることが出来るようだ。これは知らなかったなと思った。

自分は「うつぶせに寝かせておくと突然死のリスクが高まる」という情報を心配しすぎて、寝ている間だけでなく起きている間もずっと仰向けにさせてしまっていたなと思った。これがもしかしたら今の発達の遅れに繋がっているかもしれない。もちろん寝ている最中にうつぶせにすることが突然死のリスクが高まることに繋がるのは確かなのでそのようなことはせずに、起きている時にうつ伏せにしながら一緒に遊んだら良かったなと思った。

うつ伏せ遊びを嫌がる子供についてはどうしたら良いかも本に書いてあったので、興味がある人は読むと良さそう。

ハイハイ -> お座りの順で出来るようになったほうが良い

この本には、本当はハイハイがちゃんと出来るようになって自分でお座りの姿勢になれるようになってから、お座りの姿勢をとらせる方が良いと書いてあった。ハイハイをたくさん行うと身体の発達に良く、おすわりの姿勢が取れるからといって親が勝手にお座りの姿勢を取らせてしまうと良くないということのようだ。お座りは子供が自分でその姿勢になれるようになってから、やらせる方が良いらしい。

確かにお座りの姿勢が取れるようになると、親は喜んでお座りの姿勢を取らせてしまうことが多そう。また、お座りグッズもいろいろと販売されている。しかしあまりこういうものに頼らない方が良いのだなと思った。

【蛇足】育児の情報について

この本とは直接は関係ない話で、僕が思っていることを一つ。

育児の本を探すと無数にある。ネットで記事を探しても無数にある。また一方が言っている主張ともう一方が言っている主張が完全に食い違っていることも多い。さてこのような時にどの情報を信じればよいのか。

僕はこのような時は、乳幼児に関連する学問をしている人や医者が科学的根拠に基づいて書いていそうな情報を参考にするようにしている。例えば今回であればリハビリテーションセンターの人が本を書いているし、昔ブログで紹介した育児で大切なことを学ぶため「子どもへのまなざし」を読んだ - $shibayu36->blog;の本も児童精神科医の人が書いている。

また信頼出来そうなメディアを探すのも大事。例えば僕だったらこそだてハックというメディアを多めに参照するようにしている。

育児の情報を探すと無限にあり、歩行器を使うといいとか、椅子にどんどん座らせろとか書いてあることも多いが、科学的根拠に基づくと実はそんなことをしてはいけなかったりする。このように素人が書いた情報や思い込みに基づいた情報に踊らされないように注意していきたい。

まとめ

今回は「やさしく学ぶからだの発達」を読んだ感想を書いた。子供の身体の発達に悩んでいる人にはなかなかおもしろいのでおすすめ。

育児関係の本だと、育児で大切なことを学ぶため「子どもへのまなざし」を読んだ - $shibayu36->blog;で紹介した本も面白いのでぜひこちらもどうぞ。