7/2〜7/3にあったYAPC::Asia Hachioujiに行きました。二日間とも朝から参加したのですが、本当に面白い発表が多く、また東京にいるいろんな人と議論とかができたので、非常にためになりました。
特に東京周りの人と議論できたのが良かったです。いつもは京都にいて、自分や会社の人といろいろ考えながらサービスを作ったり、チームビルディングしたり、またエンジニアリングの設計をしたりなどといったことをやっているのですが、このような機会に他の会社の人と議論をすることにより、自分のやっていることの方向性が良いのかなどを判断できました。朝早く京都から参加してよかった!
ちなみに僕は以下の3つの発表が非常に印象に残りました。
つくって学ぶLinuxコンテナの裏側
https://speakerdeck.com/hayajo/tukututexue-bulinuxkontenafalseli-ce
hayajoさんの「つくって学ぶLinuxコンテナの裏側」が面白かったです。
最近はDockerとかが流行ってきて、コンテナ技術がいろんな人に使われるようになっていますが、その基礎技術を学ぶために自分でminimalな実装を段階的に実装していくという話でした。僕はDockerは多少触ったことがあるのですが、その下にどのような技術があるかについてはまだ調べたことがありませんでした。しかし前提知識があまりなくても、発表を聞くだけで概要について学べました。
ちなみにその後直接会って話していたのですが、自作コンテナを作るときにはセキュリティで考慮する点がいろいろあるので、自作で作るならその辺りをちゃんと知っておかないといけないし、まあ実際に使うなら自作じゃないほうがいいのではみたいな話をしてました。まあWebアプリケーションフレームワークに既存のものを使うか、自分で自作するかという話と近しいところがあるなあと思いました。
2人で楽しくサービスやアプリを作る話
http://www.slideshare.net/kamadango/2-63676859
kamadangoさんの「2人で楽しくサービスやアプリを作る話」も印象に残っています。
個人的にはこの発表の中の、「ものづくりのフロー」という、ものづくりのために、哲学・ビジョン・コンセプト・デザイン・プロトタイピングということを考えてやっていくという部分が面白かったです。
この発表を聞いた時に、「こういうサービスがあったらいいかも」というアイデアは、この発表の中の「コンセプト」という部分に対応しているのではと思いました。けれどアイデアを思いついたとしても、ではそのアイデアの背景にある「哲学」や「ビジョン」をちゃんと考えておくことによって、デザインや実装をしている時に軸がブレずにサービスを作れるだろうなあと思いました。
この「ものづくりのフロー」というのは、企画を考える上での一つのフレームワークだと思ったので、一度試してみようかと思いました。
あの日見たM-V-WhateverのModelを僕たちはまだ知らない
https://speakerdeck.com/shinpeim/afalseri-jian-ta-m-v-whateverfalse-modelwopu-tatiha-madazhi-ranai
shinpeiさんの「あの日見たM-V-WhateverのModelを僕たちはまだ知らない」も非常に面白かったです。個人的には今回一番面白かったです。
MVPとかMVVMとかMVなんとか系がなぜ必要になったのかとか、Presentation Domain Separationとはなにかとか、さらに本題として、ではその上でModelはどのように設計していくと良いのかなどについて発表されていて、非常に勉強になりました。連打マシーンの例も非常に分かりやすく、また最後のほうで理想と現実についても軽く話していて参考になりました。
ちなみに前日の懇親会と、発表後にちょっと議論をさせてもらって、自分のやっていることの方向性は間違っていないのかとかを確認させてもらいました。特に、CQRSのコマンドの部分はしっかりLayered Architectureでやるけど、クエリの方はLayeredまでにしていないこともある、みたいな話をしていたのが面白かったです。あとFluxと他のパターンの関係とかも議論したかったのですが、それは時間切れで話せませんでした。また東京に行って議論したい。
MVPとかMVVMとかFluxとかの話を追いかけるのも良いですが、こんな感じでさらにその背景を学ぶのも重要ですね。
最後に
今回発表も面白かったですが、やっぱり運営していただいた皆さんに一番感謝しています。
ちなみに自分も簡単な勉強会をしていたこともあるのですが、その小さい規模の勉強会の運営も非常に大変でした。今回のカンファレンスは外から見ると簡単そうに運営していたように見えますが、250人規模で、非常にためになるもので、しかも特にトラブルが無く運営されているというのはものすごいことだなと思いました。
今回のカンファレンス、非常に楽しませてもらいました。運営の皆さんお疲れ様でした!