読んだ。この本はフィンランドの旅行について書かれたコミックエッセイ。フィンランドの主要都市であるヘルシンキについてと、はずれのほうにあるロバニエミについてコミック形式で紹介してくれる。個人的には主要都市でのショッピングの話よりも、少し外れでの犬ぞりやオーロラの話のほうが興味があって、後半の方が楽しく読めた。フィンランドに行きたくなる。
コミックエッセイというジャンルって初めて読んだのだけど、この形式もまた面白いなと思った。今回のは旅行を取り扱ったものなのだけど、いわゆる旅行ガイドとは違った目線から紹介がなされるというのが面白い。良い意味でコミックエッセイの作家の「主観」が入ることで、本に入り込みやすいなと感じた。
他にもコミックエッセイを読んでいて、イラストで紹介するということの意味についてなんとなく考えさせられた。旅行ガイドだと写真と文章で表現されることが多いが、写真ではなくてイラストを使う意味はなんなのか。僕は、イラストを使うことにより、情報をあえて削ぎ落とし魅力にフォーカスをあてることによって、紹介するものの良さというのが分かりやすくなるなと思った。他にもいろいろあるだろうけど、この本を読むことによってそう感じた。
コミックエッセイという形式にも興味が湧いてきたので、他に面白そうなものがあれば読んでみようと思う。