人に分かりやすく伝える技術が不足していると感じたので読んだ。
ビジネス文書を書くために実践的に使えるテクニックを手早く知るためには良い本だと思った。また日本語における固有の難しさについても触れているので、いつも日本語を使っている僕らが知りたいことについても書かれていた。以前読んだ「考える技術・書く技術」という本は結構ボリュームがあり難しかった記憶があるので、とりあえず「入門 考える技術・書く技術」を読んで実践してみると良さそう。
個人的に印象に残ったのは
- OPQ分析というフレームワーク
- 何か文章を書くときには必ずやってみたい
- 感謝の言葉にPDFというフレームワーク
- 日本語には「しりてが」接続詞が氾濫しているが、これをできる限り使わないように
- 確かに使ってしまっているので気をつけたい
なかなか良い本でした。この本を読んでさらに知識を深めたくなったら「考える技術・書く技術」を読むと良さそう。
読書ノート
* ビジネス文書では、何について書くのかを決めるのは、あなたではなく読み手 142 * 考えるプロセスと書くプロセスは分けて考える 192 * 読み手の疑問を考え、その疑問に対する直接の答えを文書で表現する 207 * OPQ分析 303 ※ * 読み手のObjective(望ましい状況)、Problem(問題、すなわち現状とObjectiveとのギャップ)、Question(疑問)を先に考える。そしてそのQに対する答えがそのまま文書の主メッセージとなる * 329に図がある * OPQ分析のコツ 411 * すべて読み手の視点で表現する * 文書の主メッセージはQに直接答える * グループ化するときは人間が覚えられる5件を最大とする 505 * ピラミッドの要約メッセージでは 642 ※ * 名詞表現、体言止めは使用禁止とする * あいまい言葉(見直し、再構築、問題、適切ななど)を禁止する * メッセージはただ1つの文章で表現する * 「しりてが」接続詞は使用禁止にする * 日本語に溶け込んでいるので、見つけてロジカル接続詞にする * 実際の文章は政治的な表現になる場合でも、考えるプロセスのときは明快に書く 733 * 帰納法で書く場合は、「つなぎ言葉」をメッセージの冒頭に入れて正しいかチェックする 779 * なぜそう判断するかといえば、なぜならば、たとえば、具体的には、など * 演繹法の場合は、「前提」を書いたら「本当に正しいと言えるか?」という問いを投げる 889 * ピラミッドを作るときのコツ 914 ※ * 名詞表現、体言止めは使用禁止とする * あいまい言葉(見直し、再構築、問題、適切ななど)を禁止する * メッセージはただ1つの文章で表現する * 「しりてが」接続詞は使用禁止にする * 主メッセージとキーライン(主メッセージを直接支持するメッセージ)を早めに決める * ピラミッド内で文章を書かない * 帰納法なら横に並んだメッセージが「同じ種類の考え」かをつなぎ言葉でチェック * 演繹法なら、横に並んだメッセージ郡が前提として正しいかチェック * 基本は主メッセージを冒頭に置くべきだが、読み手が異論反論を抱くかもしれない場合は、冒頭で気分を害さないように主メッセージを最後に置く方法もある 1105 * ロジカル接続詞 1187 ※ * OPQ分析で使ったキーワードを使えば導入部を良いものにできる 1281 * メールの書き方、感謝の言葉にPDF 1359 ※ * 完結に感謝の言葉を書くことにより、気分を害されることを防ぐ * P(主メッセージ) * D((詳細)。PとDでピラミッドを構成 * F(フォロースルー、今後のアクション)。〜日までに〜してくださいとか、〜日までに〜しますとか