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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

「全面改訂 ほったらかし投資術」を読んだ

投資額の決め方とか、どういうポートフォリオにすればよいかが少し分からなくなっていたので、サンプル例が欲しいと思って読んだ。結構分かりやすかった。


この本は難しいことは考えず、まずはこの手順で投資を始めてみましょうみたいにインデックス投資の始め方を説明してくれている。自分が知りたかったところだと、端的にまとめると以下のような手順でポートフォリオを決めれば良いのではと書かれていた。

  • 自分がリスク資産に割り当てるお金の上限をまず決める
  • リスク資産は国内株式・海外株式で5:5になるように定期的に買い、±10%以上変動した(6:4以上または4:6以上)時だけリバランスする
  • 無リスク資産は動かす予定のないものは「国債変動10」に、そうでないなら銀行預金またはMRF


またリスク資産に割り当てるお金の上限をどう決めるかに関しては、いろんな方法はあるだろうけど、この本では以下のような手法が載っていた。一つの例として参考になった。

  • 65歳でリタイアして95歳までで30年 = 360か月で考える
  • もしリスク資産が360万円減るなら老後の資金が毎月1万円減る、3600万円減るなら老後の資金が毎月10万円減ると計算出来る
  • 360万円減るくらいまでしか許容できないと感じるなら、360 x 3 = 1080万が「リスク資産」に投資できる金額の上限
    • リスク資産は年間30%ほど減るリスクがあるので、安全目にふって3倍と計算している感じ


あともう一つ確かにと思わされたのは、リスク資産を取り崩す時の方法について以下のように言及されていたことだった。

  • ドルコスト平均法で買う場合、株価が低いときにたくさん買えて、高いときに少しの口数しか買わないことになる
  • しかし、売るときにはその逆で、定額引き落としをしてしまうと、高いときに少ししか売れず、低いときにたくさん売ってしまう
  • そこで例えば定率(毎年5%とか)で取り崩すほうが資産を無駄に減少させることを防げる

少し考えればそうなるということはすぐに分かるんだけど、確かに改めて考えないと嵌りそうだなあと感じた。


総じて参考にはなったのだけど、もしこれだけ読んでいたとしたら本当にこれでいいのかと納得はできなかったと思う。僕自身は昔、「敗者のゲーム」を読んだ知識があったので、まあ確かにこのくらいでいいかもと納得できた。他にもウォール街のランダム・ウォーカーとかまだ読んだことがなかったのでそのへんも読みたい。