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「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」を読んだ

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」という本を読んだ。この本のタイトルだけ見ると非常に胡散臭い感じに見えるのだけど、読んでみると衝撃を受けるほど良い本だった。久々に良い本に出会った感じである。

この本はすぐれたマネジャーやリーダー、また個人の成功に関して、それぞれ一番大切なことは何かをひたすら突き詰めていくという構成になっている。そのためすぐれたマネジャーの例などをいくつも出して、「これは大切だけどたったひとつのことではない」と話を進めていきながら、最後にこれが一番大切であるというのを指し示してくれる。話の進め方が非常にうまくすんなり読めるような構成になっている。

僕自身は最近はこの本が定義しているところのマネジャーというものに興味があったので、特にその章に書いてあることに非常に感銘を受けた。人の上に立つ立場になったけど何が正解かよく分からないという時に、是非読むと良い本だと思う。

いつもどおり印象に残ったことを書いていく。

すぐれたマネジャーは「部下一人ひとりの個性」に注目する

すぐれたマネジャーは「部下一人ひとりの個性」に注目し、部下を型にはめて作り変えようとするのではなく、それぞれの個性が活かせるように、彼らの役割や責任のほうを作りかえる、と書かれていた。

このことが書かれていたページを読んだ時、ああ気をつけないとなという感想を持った。マネジメントをする時何も考えずにやってしまうと、例えば手が空いた人に優先度の高いタスクをなんとなく割り当てるというようなことをやってしまいがちになる。しかしそのタスクがその人のモチベーションに繋がらないものだった場合に、非常に効率が下がってしまったというミスを何回かしてしまったことがある。そうではなくて、その人がどのような種類のタスクが好きなのかとか、どのように任されるのが好きなのかとかをよく観察し、その人にあった任せ方をするということが必要なのだなと思った。


その人がどのような個性を持っているかを知るのは結構難しいのだけど、この本では基本的にそれぞれの人ごとに強み弱み・引き金・学習スタイルの三つを知っておくと良いと書かれてある。そしてそのためにこういう質問をしてみると良いという助言まで書かれているので、ひとまずその部分を参照すると良いと思う。


何にせよ、自分の考えていたやり方と違うやり方を取った人を見つけた時に、頭ごなしにそれを怒るのではなく、そこからその人の個性を見つけようと前向きに動くという風に気をつけていきたい。

学習スタイルのパターン

マネジャーは部下一人ひとりの強み弱み・引き金・学習スタイルを知っておいたほうが良いと書かれているが、この中で学習スタイルには3つのパターンがあると書かれている部分が面白かった。

学習スタイルにはだいたい以下の様な三つのスタイルがあるらしい。

  • 分析型 : ひとつの仕事を理解するために、十分な情報を得て、要素ごとに分解したり組み立てたりしながら学習するタイプ
  • 行動型 : 実際に仕事をやっている最中に行き詰まったり試行錯誤しながら学習するタイプ
  • 観察型 : 他の人のやり方を観察し、模倣するタイプ

ここで部下にうまく学習してもらうためには、全員に同じやり方をするのではなく、学習スタイルに従って少しずつやり方を変える必要があるらしい。例えば分析型はじっくりと考えて学習していくタイプなので、事前や事後に学習時間をたっぷり与えると良い。行動型ならひとまず新しい状況に放り込んで、ぶっつけ本番の対応を命じるほうが良い。逆に分析型はまちがいをきらうことが多く、そのためぶっつけ本番対応をさせることは逆効果になったりする。


この部分も非常に参考になる。僕自身はおそらく分析型の傾向があって、とにかく本を読みまくって知識を増やしてから作業に取り掛かりたいタイプなのだけど、自分がそういう傾向があるせいで単に本を読んだほうが良いよという助言になりがちだった。しかし、実際にはその助言が効果的なのは同じ分析型の人だけで、行動型や観察型だったら別の助言の方が良かったりする。何かしら教育を考える時はこの点に気をつけるようにしたほうが良いと改めて思った。

ほんとうに好きなことをしているのは1日に何%か

この本では、自分の役割と強みが一致すると、個人としてもチームの一員としてももっとも貢献できるので、そうなるように職場環境を整えるのはあなたの義務であると書かれている。これを有効に行うために、「ほんとうに好きなことをしているのは1日に何%か」という質問をたまにすると良いと書かれていた。

ちなみに継続的に成功している人はこの指標がかなり高く、70%を超えていることが多いらしい。


これもおもしろい。「ほんとうに好きなことをしているのは1日に何%か」という質問を自分に投げかけてみるとはっとする。実際にやってみると最近自分は実は好きなことをほとんどしていなかったということに気づいた。この状態ではまずいので実際に何かしら改善が必要だと感じた。

いつもどおり仕事をしているつもりでも、えてしてだんだん自分の好きなことからかけ離れてしまうことがある。そこで定期的にこのような質問をすることは重要だなと思った。

最後に

上に書いたのは自分が非常に興味が引かれたことだけだが、他の部分も非常におもしろい。実際にすぐれたリーダーが考えているたった一つのことなども良かった。とにかくこの本は明確に何が言いたいか伝わってくるし、一つ一つが結構おもしろいので、興味がある人は是非読むと良さそう。特に最近人の上に立つようになったけど、どういうふうにしていくと良いか分からないという人にはおすすめです。

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

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マネジメントについてはいろいろ学ぶことが多いので、さらに別の本も読んでみたい。以下の本も時間がある時に読みたい。

熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理

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まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う

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