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クラスター株式会社のソフトウェアエンジニアです。エンジニアリングや読書などについて書いています。

1月に読んで面白かった漫画

1月も漫画をいろいろ読んだ。その中で面白かった漫画を残しておく。

地球の放課後

人類が消えた世界に残された4人の少年少女の話。世界観も最後に話が収束していく感じも非常に良かった。これはかなりオススメ。

スピリットサークル

輪廻転生をテーマにした話。1つ1つの前世の話が良すぎて、何回か泣いた。これもかなりオススメ。

げんしけん

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げんしけん途中まで読んでいたのだけど、気づいたら全部終わったので買った。斑目がこんなにモテるはずはないと思うけど、それでもいい感じのラブコメで面白かった。

ホブゴブリン

ファンタジーとか読みたいなと思って買った。1巻完結。絵がおしゃれだし、話もまとまっていて好き。

春の呪い

2巻完結。評価が分かれそうだけど、個人的には暗い気持ちがかなり伝わってくるのが好きだったので良かった。

超人間要塞ヒロシ戦記

ヒロシという人間要塞は餃子を作るだけでも、国の存亡をかけた戦いになっているのが良かった。

どうやったら発見した問題をうまく放置できるようになるのか

仕事をしていると、様々な問題が発見される。問題を発見した時、とにかくすぐに対処しようとしてしまうことが多い。しかし、そうしていると、タスク量が増えてきたときに問題解決に忙殺され、もっと重要なことに取り掛かれないということが起こりがちである。

「イシューからはじめよ」によると、忙殺されないためには、問題の重要度を見極めて、重要なものだけ重点的に取り組むべきであり、そうでない問題は放置すべきと書かれている。

しかし、そんなことは頭では分かっているのである。それでも問題を見るとすぐに解決しようとしてしまうのである。では、どうやったら発見した問題をうまく放置できるようになるのか。


それについて最近1週間ほど考えていたのだけど、とりあえず以下のことをやってみようという気持ちになった。

  • それが何か問題かと自問する
  • 問題を少し置いておく
  • 問題を書き出してみて、他の問題と比較する

それが何か問題かと自問する

例えば、チームで「コミュニケーションがうまく取れていない」という問題を発見したとする。発見するとなんとか解決しなければと、ミーティングや雑談の機会を増やそうと解決案を考えてしまいがちである。

しかし、もしかしたら「コミュニケーションがうまく取れていない」ということは実際に問題ではない可能性がある。今はコミュニケーションが必要なタスクがないので、一時的にコミュニケーションが取られていないだけかもしれない。または、仕事の特性上コミュニケーションを取るより、一人で集中する時間が増えたほうが良いのかもしれない。

このように問題っぽいことでも問題ではないことはよくある。そこで、今後は問題を発見したと思っても、ひとまず一度「それが何か問題かと自問する」ように心がけたい。

問題を少し置いておく

問題を発見した直後は、それが非常に重要な問題と思いがちであると感じている。しかし一週間程度置いてみて頭を冷やしてみると、そこまで問題ではなかったなと思うこともよくある。

ここから、問題を発見した瞬間は冷静に判断できないと考え、一回問題を1日とか1週間とか置いてみるのも重要だなと思った。

問題を書き出してみて、他の問題と比較する

実際に問題であることが確認できたら、次はそれが重要かどうかを判断する必要がある。ただ、その問題一つだけ見ていても、とにかく重要だとしか思えないことが多い。

結局重要度というのは相対的に見ないとよく分からないのではないかと思う。そのため、問題の詳細を一回書き出しておき、他の問題(これも全部書きだしている前提で)と比較した上で、重要度の相対感をなんとなく理解すると良いのではと思った。この時他の方が重要だと理解できれば、自信を持って問題を放置できる。

まとめ

今回はどうやったら発見した問題をうまく放置できるようになるのかについて、自分なりに考えてみて、とりあえず今後やってみようと思うことを書いてみた。この方法が良いかも分からないので、他にいい方法があったら知りたい。

「無印良品は、仕組みが9割」を読んだ

昨夜なぜか眠れなかったので、積んであった「無印良品は、仕組みが9割」を一気読みした。

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この本は無印良品の業績が悪くなっていたときに、「仕組み」をうまく作ることで業績を改善した話について書かれていた。書かれている具体的な仕組みはもちろん無印という会社に合ったもので他の会社に適用できるかは分からなかったが、しかしながら「仕組み」の考え方については非常に汎用的に適用できるもので参考になった。経営とかに興味があれば非常にオススメ。

個人的に印象に残ったのは以下の2点。

  • マニュアルの全項目に、なぜその作業を行うかを書いている
  • 仕組みに納得して、実行するうちに、人の意識は自動的に変わっていく

マニュアルの全項目に、なぜその作業を行うかを書いている

無印良品には、経営から商品開発、売場のディスプレイや接客まで、すべての仕事のノウハウが書かれたMUJIGRAMというマニュアルがあるらしい。そのページ数なんと2000ページ!しかも現場社員の意見を取り入れ、毎月更新されるという形骸化していない生きたマニュアルになっているようだ。

このマニュアルに関することはいろいろ書かれていたが、その中で一番印象に残ったのは、「マニュアルの全項目に、なぜその作業を行うかを書いている」こと。「なぜ」が書かれていると、その仕事が何を実現するかはっきりするし、さらに仕事の意味が分かることで現場から改善などが上がってくるらしい。

確かに「何を」だけ指示されると、単に作業感が出てしまいモチベーションが下がるという経験がある。そのため、このように作業の意味が書かれているのは非常に良いことだなと思った。

エンジニア業界での似たような例として、コーディング規約を作る時も全ての項目にその理由を書くと良かったりするので、「なぜ」を書くという考え方はいろんなところで適用できそうだなと思う。

仕組みに納得して、実行するうちに、人の意識は自動的に変わっていく

この本に「仕組みに納得して、実行するうちに、人の意識は自動的に変わっていく」と書かれていた。もう少し詳しく書くと次のとおり。

  • 社員、部下の意識を変えたいとなったとする
  • しかし、いきなり意識を変えようとして研修などをしたとしても、うまくいく試しがない
  • そうではなく、問題を見つめ、その本質を解決する仕組みを導入し、それを社員が実行することで、徐々に意識が変わっていく


これはnaoyaさんが「開発組織マネジメントのコツ」という内容で発表していた、個々人の意識はコントロールできないが、組織構造はコントロールできる という内容に似ている。

自分自身も個人に言い聞かせるみたいなことはせずに、なぜそうなるかを深く考え、構造の問題を見抜けるようにしたい。

まとめ

今回は「無印良品は、仕組みが9割」を読んで、印象に残ったところをブログに書いた。眠れなかったから読んだ割に非常に学びが得られて良かった。